※画像はイメージです。時期・経過には個人差があります。
先に答えを書きます。日本人女性が閉経する平均年齢は50歳前後で、個人差があり40代前半から50代後半の幅があります。ただし閉経は「その日」が分かるものではなく、あとから振り返って決まります。ここでは、閉経がどう決まるのか、その前後に起きる変化、更年期との関係、そして婦人科に相談したほうがよい目安を整理します。
ここが最初のつまずきどころです。閉経は最後の月経の日にその場で分かるものではありません。月経が1年以上止まっていることを確認してから、1年前を振り返って閉経と診断します。
つまり「今年で閉経したかもしれない」と思っても、それが確定するのは1年後です。途中で1回でも月経があれば、そこからまた数え直しになります。「もう終わったと思っていたのに来た」という経験は、めずらしいことではありません。
数字としては日本人の平均閉経年齢は50.5歳とされています。あくまで平均値で、40代前半の人もいれば50代後半の人もいます。平均から外れていること自体は、異常を意味しません。
「何歳で閉経するか」を前もって知る方法は一般には案内されていません。そのため、年齢から逆算して身構えるよりも、実際に起きている変化をもとに考えるほうが現実的です。
閉経が近づくころによく話題になるのが、月経周期の乱れです。目安になるのは正常とされる範囲で、月経周期は25日から38日であれば正常とされています。この範囲から外れる状態が続くようになったときが、変化に気づくきっかけになります。
ただし、周期の乱れがそのまま閉経を意味するわけではありません。体調や生活の変化でも周期は動きます。「40歳を過ぎて周期が変わってきた」という事実だけで、自分で閉経や更年期と決めないことが、この時期の基本になります。
| 見ておきたい変化 | 考え方 |
|---|---|
| 周期の長さ | 25〜38日の範囲から外れる状態が続いているか。手帳やアプリに記録しておくと受診時に役立つ |
| 月経の期間・量 | これまでと比べて明らかに変わったか。量が増えた場合は確認したい変化とされる |
| 間隔があく | 3か月以上月経のこない状態は続発性無月経と呼ばれます |
| 体調の変化 | ほてり・発汗・気分や睡眠の変化などをともなうか |
※一般に公開されている情報の整理であり、診断の基準ではありません。当てはまるかどうかの判断は医療機関で受けてください。
閉経と更年期は別の言葉です。更年期は閉経の前後約5年ずつの10年くらいで、一般的には45〜55歳ごろにあたります。閉経が1点を指すのに対し、更年期はその前後に広がる期間の名前です。
そしてこの時期に出る不調のすべてが「更年期障害」と呼ばれるわけではありません。更年期に現れる症状のうち、特に症状が重く日常生活に支障をきたす状態が更年期障害と呼ばれます。症状が軽い人もいれば、仕事や家事が続けられないほど強く出る人もいます。
代表的なものとして、血管の症状としてほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗が挙げられています。症状の全体像は 更年期の症状は人によって違う|あらわれ方と、相談する目安 で整理しています。
年齢が早い場合は、別の枠で考えられています。40歳未満で閉経になったため月経がなくなることを早発卵巣不全といいます。まれなことではありますが、知られていないわけではありません。30歳未満の1000人に1人、40歳未満の100人に1人にみられるとされます。
この年代で月経が止まった場合は、年齢のせいと考えず婦人科で確かめることが案内されています。原因の確認と、その後の過ごし方の相談ができます。
閉経の年齢は日本人女性で平均50歳前後・50.5歳とされ、40代前半から50代後半まで幅があります。閉経は最後の月経の日に決まるのではなく、1年間月経がないことを確認してから、あとで振り返って決まります。
大事なのは、平均と比べて早い・遅いを気にすることではなく、自分に起きている変化を記録しておくことです。3か月以上月経がない、40歳より前に止まった、出血の量が変わった——このいずれかに当てはまるなら、婦人科に相談する段階だと考えてかまいません。
※本記事は一般に公開されている情報を編集部が整理したもので、医学的な診断や判断を示すものではありません。症状が気になる場合、長く続く場合は医療機関にご相談ください。時期・経過には個人差があります。
個別の状態によって判断は変わります。具体的なことは医療機関でご確認ください。