※画像はイメージです。あらわれ方・程度には個人差があります。
なんだか疲れがとれない。階段で息が切れる。立ち上がったときにクラッとする。理由もなく気分が晴れない——。こうした不調は「年齢のせい」「疲れているだけ」で片づけられがちですが、背景に鉄分の不足がかくれていることがあります。鉄はあらわれ方がバラバラで気づきにくいのが特徴です。ここでは見逃されやすいサインと、「鉄のせい」と決める前に確かめたいことを整理します。
鉄は、血液の中で酸素を運ぶ「ヘモグロビン」の材料になるミネラルです。全身の細胞に酸素を届ける役割に関わるため、不足すると体のあちこちで「酸素が足りない」ような不調としてあらわれると説明されます。
さらに鉄は、血液として使われるぶんとは別に、肝臓などに「貯金」としてためられているとされます(この貯金の量は「フェリチン」という値で調べられます)。貯金が先に減っていくため、健康診断の「貧血なし」だけでは、鉄の蓄えが十分とは限らないと言われることがあります。
鉄分の不足に関連して語られるサインは、次のように整理されます。すべてが出るわけではなく、いくつかが重なるのが一般的です。
| 系統 | あらわれ方の例 |
|---|---|
| 全身 | 疲れやすい、だるい、動くと息切れ・動悸がする、顔色が冴えない |
| 頭・めまい | 立ちくらみ、めまい、頭が重い、集中しづらい |
| 気持ち | 気分が晴れない、イライラしやすい、やる気がわきにくい |
| その他 | 爪が割れやすい・反り返る、髪が抜けやすいと感じる、氷などをやたら食べたくなる |
※一般に説明されているサインの整理であり、診断の基準ではありません。当てはまるかどうかの判断は医療機関で受けてください。
これらのサインは、忙しさや睡眠不足でも起こります。だからこそ鉄と結びつけて考えられないまま見過ごされやすいのが難しいところです。とくに気分の落ち込みや集中しづらさは、性格や疲れのせいにされがちです。
鉄は毎日の食事で少しずつ補うミネラルですが、女性は月経によって定期的に鉄が失われるため、必要量が男性より多く設定されています。加えて、食事の量や内容によっては摂る量が必要量に届きにくいことがあると説明されます。
ダイエットや偏った食事、妊娠・授乳期など、必要量が増えたり摂取が減ったりする時期は、とくに不足に傾きやすいとされています。
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。だるさ・動悸・気分の変化は、鉄以外の原因でも起こります。年齢や忙しさで自己判断すると、確認しておくべきものが後回しになることがあります。
たとえば同じような不調は、甲状腺のはたらきの変化、こころの不調、睡眠の問題などでも起こりうると説明されます。鉄が足りているかどうかは、血液検査(ヘモグロビンや、蓄えを示すフェリチンなど)で調べれば分かるものです。気になるサインが続くなら、まず内科などで相談してみてください。
受診と並行して、日々の食事で鉄を摂りやすくする工夫もあります。これは不足を治すためのものではなく、ふだんの土台づくりです。
「あれこれ用意するのが大変」という場合に、鉄分をはじめ多くの栄養素を含む果実として知られるサジーのような食品を取り入れる人もいます。あくまで食品のひとつであり、不足を確かめたうえで、食生活の一部として無理なく続けられるかで選ぶとよいでしょう。
鉄は全身に酸素を届ける役割に関わるミネラルで、不足すると疲れやすさ・立ちくらみ・気分の変化など、一見バラバラな不調としてあらわれることがあります。あらわれ方が幅広いぶん、「疲れ」「気のせい」で見過ごされやすいのが特徴です。
大切なのは、年齢や忙しさだけで「鉄のせい」と決めないこと。鉄が足りているかは血液検査で分かります。気になるサインが続くなら、まず医療機関で確かめ、そのうえで食事の工夫を重ねていくのが確実です。
※本記事は一般に公開されている情報を編集部が整理したもので、医学的な診断や判断を示すものではありません。特定の食品・サプリメントが不足や不調を改善することを保証するものではありません。気になる症状が続く場合は医療機関にご相談ください。あらわれ方には個人差があります。
個別の状態によって判断は変わります。具体的なことは医療機関でご確認ください。