葉酸サプリを調べ始めると、400µgと480µgという2つの数字に出会います。商品ページによって書いてある数字が違うので、「どっちが正しいの?」と手が止まる方は少なくないはずです。
結論から言うと、どちらも正しく、意味が違います。違うのは量ではなく「どこから摂る量か」。ここさえ分かれば、商品ページの数字はぐっと読みやすくなります。
つまり、こういうことです
400µgは「食事にプラスしてサプリなどから」、480µgは「食事全体で」。土俵が違うので、足し引きして比べる数字ではありません。「480µgのほうが多いから良い」という読み方も当てはまりません。
商品ページで「480µg配合」と書かれていた場合、それはその商品に入っている葉酸の量の話です。一方で公的機関が「食事に加えて摂ってほしい」としている量は400µg。数字が並んでいる場所が違うと考えると混乱しません。
葉酸は「妊娠が分かってから」ではなく、その前からという考え方が示されています。こども家庭庁の資料では、妊娠1か月以上前から妊娠3か月にかけて十分に摂ることが望ましいとされています。[1]
つまり、いま妊娠していない段階から視野に入るということです。「妊活を考え始めたら」というタイミングが、ひとつの目安になります。
| 対象 | 妊娠を計画している方・妊娠の可能性がある方・妊娠初期の方[1] |
|---|---|
| 時期の目安 | 妊娠1か月以上前から、妊娠3か月にかけて[1] |
| 量 | 食事に加えて、サプリメントや強化された食品から1日400µg[1] |
ここが、2つの数字が並んでしまういちばんの理由です。
葉酸は、食品に含まれるものとサプリメントに含まれるものとで形が違い、体内での利用のされ方も違います。「日本人の食事摂取基準」では、この違い(相対生体利用率)を考慮したうえで数値が設定されています。[2]
だからこそ、食事の量とサプリの量は単純に足せません。「食事で240µg摂っているから、あと160µgのサプリでいい」という計算にはならない、ということです。公的な案内が「食事に加えて、通常の食品以外の食品から400µg」とわざわざ書き分けているのは、このためです。
なお、これは「サプリのほうが優れている」という話ではなく、基準の決め方の話です。食事を減らしてサプリに置き換える、という意味でもありません。
葉酸が入った商品は、葉酸サプリだけではありません。マルチビタミンや栄養機能食品にも配合されていることがあります。複数を併用するときは、合計の量を一度確認しておくと安心です。
数字の意味が分かると、商品ページで見る場所が絞れます。編集部が整理したのは次の4点です。
逆に、売上順位や「◯年連続」といった実績の表示は、そのままでは比較の材料になりません。調査した会社・調査期間・対象範囲が併記されていて初めて意味が読み取れる数字だからです。書かれていなければ、いったん脇に置いて上の4点で見るほうが確実です。
上の4点で実際に見るとどうなるか、一例として公式サイトに書かれている内容を整理しました。いずれも編集部が公式サイトで確認した記載で、評価や順位づけではありません。[3][4]
| 葉酸の配合量 | 酵母葉酸を480µg配合[3] |
|---|---|
| 1日の目安 | 4粒[3] |
| 葉酸の形 | モノグルタミン酸型葉酸を酵母に取り込ませて発酵・培養した「酵母葉酸」[4] |
| ほかの成分 | 合計85種類の素材成分を配合[3] |
| 無添加 | 14種の無添加。香料・着色料・保存料は使用していないと記載[3] |
| 品質 | GMP(製造管理及び品質管理の基準)を遵守した工場のみを指定。放射能濃度検査・残留農薬試験を実施[3] |
| 価格 | 定期初回 1,980円(税込)/通常単品 5,980円(税込)+送料660円(税込)[3] |
この480µgはサプリから摂る量です。目安の400µgを満たし、注意したい1,000µgは超えていないので、前述の幅に収まっています。前半に出てきた「食事全体で480µg」は食事の話なので、こちらと足して考える必要はありません(同じ数字が並びますが、別のものです)。
価格や仕様は変更されることがあります。申し込みの前に、必ず公式サイトで最新の内容と定期購入の条件をご確認ください。
葉酸の数字がややこしく見えるのは、意味の違う2つの数字が同じページに並んでいるからでした。
数字の意味が分かってしまえば、あとは続けられるかどうかで選んで大丈夫です。粒数や飲みやすさは、成分表よりも毎日に効いてきます。
本記事は一般的な情報の整理です。妊娠中・授乳中の方、通院中・服薬中の方は、個別別の判断について必ずかかりつけの医療機関にご相談ください。